ナショナル・モール National Mall
連邦議会議事堂からポトマック川までの2マイル超(3km)の、街路樹が立ち並ぶ緑濃い通りは、ナショナル・モールと呼ばれ、ワシントンD.C.の名所の多くが集まる市内観光の拠点となっています。ワシントン・モニュメント、リンカーン、ルーズヴェルト、ジェファーソンら歴代大統領の記念館、連邦議会議事堂、ホワイトハウス、スミソニアン協会の博物館群、ナショナル・ギャラリーなどがその代表例です。ナショナル・モールはまた街の公式行事の会場となることも多く、多くの祝典やフェスティバルが年間を通して行われます。またジョギング、ピクニック、散歩などに訪れる人も多く、食べ物の屋台もよく見られます。南側にあるタイダル・ベイスンTidal Basinは美しい池で、日本の桜並木があることでよく知られています。
電話: (202) 485 9880
Eメール:national_mall@nps.gov
ウェブサイト:www.nps.gov/nama
交通:地下鉄 Smithsonian駅
入場時間:公園は24時間開放
入場料:無料
連邦議会議事堂 US Capitol
アメリカ政府の心臓ともいえるこの建物は、ワシントンD.C.の最も重要なシンボルでもあり、キャピトル・ヒルCapitol Hillの上に聳える巨大な白いドームは、市内のどこからでも見ることができます。市内観光の最大の目玉であり、民主主義のシンボルとしても知られ、上院、下院、最高裁判所、世界最大の図書館である議会図書館、などから成ります。荘厳なドームの下で、アメリカの政策が形成され、法律が施行されているのです。内部の装飾も美しく、スタチュアリー・ホールStatuary Hallにはアメリカ合衆国の歴史に大きな役割を果たした人物を称え、何百体もの彫像が並んでいます。また絵画や壁画も通路やロトンダ(円形広間)などを飾り、400年に及ぶアメリカの歴史を描いています。高さ180フィート(55m)のドームの下にあるこの円形の大広間は、建物の中枢でもあり、中心にはフレスコ画の傑作が配されています。ロトンダはノース・ウィングとサウス・ウィングとを結んでいて、それぞれ上院と下院が置かれています。各ウィングの屋上には旗が配されていて、どちらの議会が開会中かを知らせています。
住所:Capitol Hill
電話: (202) 224 3121 (総合案内)、(202) 225 6827 (ツアー案内)
ウェブサイト:www.aoc.gov
交通:地下鉄ユニオン・ステーション駅、駅、駅から徒歩
入場時間:月曜から土曜 午前9時から午後6時まで(夏季)、午前9時から午後4時30分まで(冬季)。ガイド付きツアーに参加することにより入場可能。30分ごとの出発で先着順。会期中の議会を見学するには、アメリカ市民であれば2年間有効のパスを上院又は下院で発行してもらえます。外国人は上院又は下院のデスクで、一日有効の無料パスが発行されます。ただし警備が厳重になっていますので、ツアーに関しては予め電話で最新情報を確認することをおすすめします。
入場料:無料
ホワイトハウス the White House
ホワイトハウスは1800年以降、全ての大統領の公邸であり、また施政の本拠地であります。今日では、大統領が在邸の際は、アメリカ国旗が掲げられています。ナショナル・モールの端にあるこの宮殿のような建物には、長年にわたり多くの改修や増築が行われてきました。ジェファーソン大統領によるトイレの増築にはじまり、ハリソン政権時代の電化、ジャクリーン・ケネディは有名なローズ・ガーデンを整備し、クリントン大統領はジョギング用レーンを、最近ではブッシュ大統領が蹄鉄投げ遊び用レーンを増設しています。ツアーに参加すると、グラウンド・フロア及びステート・フロアの様々な部屋を回ることができます。大統領執務室であるオーヴァル・オフィスOval Office、140人のゲストを昼食会やディナーに招くことのできるステート・ダイニング・ルーム、またゴールド・アンド・ホワイト・イースト・ルームは大統領主催のレセプションやその他公式行事の会場となります。最上階2フロアは大統領の私邸部分です。長年の慣習により、戦時を除いてホワイトハウス内の見学ツアーは行われて行きましたが、2001年9月11日のテロ発生により、アメリカはテロリズムとの戦争状態にあるとの考えから、見学ツアーは現在中止されています。ビジターセンターではホワイトハウスとその住人たちの興味深い歴史を知ることができます。
住所:1600 Pennsylvania Ave, NW
電話:(202) 208 1631 (ホワイトハウス・ビジターセンター)、(202) 456 7041 (24時間対応の最新ツアー案内)
ウェブサイト:www.whitehouse.gov
交通:地下鉄McPherson Square、Federal Triangle、Metro Center駅
入場時間:ホワイトハウスは通常、火曜から土曜の午前7時30分から同午前11時30分まで無料のツアーを開催し、また夏季には追加のツアーも行われます。ただし見学の際はチケットを入手するため、かなり早くからビジターセンターで並ぶ必要があります。現在では、警備が厳重になり、ツアーは限られたグループにしか実施されていません。
入場料:無料
ワシントン・モニュメント Washington Monument
アメリカ独立戦争時の指導的役割から、ジョージ・ワシントンは '建国の父’ と呼ばれるアメリカ初代大統領です。ワシントン・モニュメントは、この偉大な指導者を称えて建てられました。市内で最も高い建物で、ナショナル・モールの西端にあります。ここからは、360度のパノラマが望め、ホワイトハウス、連邦議会議事堂、スミソニアン博物館群、リンカーン記念館といった世界的にもよく知られた建物を眼下に見ることができます。柔らかい花崗岩で作られたこのモニュメントには、セメントは一切使われていません。独立した石造建築としては、世界で最も高く、555フィート(169m)の大理石のオベリスクは、完成までに37年の年月を費やしました。モニュメントの中央付近から石の色が変わっており、完成までに2つの異なる工期があったことをうかがわせます。1888年には、蒸気機関を利用したエレベーターが竣工し、見学者は最上部まで登ることができるようになりました。所要時間は20分、安全上の理由から、男性のみに限られていました。女性は897段の階段を上りました。現在は階段の利用は禁止されていて、無料のエレベーターが70秒でギャラリーまで運行しています。そこからはワシントンD.C.やポトマック川の絶景が楽しめます。
住所:15th Street and Constitution Avenue, NW
電話:
Eメール:national_mall@nps.gov
交通: www.nps.gov/wamo
入場時間:モニュメントは毎日午前9時から午後4時45分まで入場できます。チケット売り場は午前8時から午後4時30分までの営業ですが、先着順で数に限りがあります。早い時間から並ぶほうがよいでしょう。
入場料:入場料は無料ですが、中に入り、上部まで登るにはチケットが必要です。チケットの予約は1枚当たり1.5ドルと、一回のオーダーにつき50セントの手数料がかかります。(ウェブサイト:http://reservations.nps.gov)
リンカーン記念館 Lincoln Memorial
堂々としたリンカーン記念館は、南北戦争時に北部連合を保護し、奴隷制度を廃止した第16代アメリカ大統領を称えて建設されました。南北戦争記念館も兼ねており、自由とアメリカの正義の象徴です。ギリシャの神殿を模したクラッシックな建物は、古代ギリシャが民主的な政府を持った最初の進歩的な文化だということを見る人々に思い起こさせます。記念館の中央には当時の北部連合軍に加わった36の州を象徴する36の白い円柱が並び、その中央に座すのは、巨大な大理石製のアブラハム・リンカーン大統領の像です。像は人工池のリフレクティング・プールReflecting poolからワシントン・モニュメント、連邦議会議事堂の方角を見据えています。彫像の周囲の壁面には、彼の有名なゲティスバーグの演説と、二度目の大統領就任演説の2つが銘刻されており、その上部には象徴的な壁画が描かれています。またこの場所は、これまで正義の立場から多くの政治的行動の舞台となってきました。もっとも良く知られているのは、1963年の公民権運動のなかで、マーティン・ルーサー・キングが行った、’ I have a dream’ の名演説です。この地で起きた有名な出来事に関しては、隣接の書店や博物館で詳しく知ることができます。
住所:23rd Street, NW
電話:(202)4266841(パークインフォメーション)、(202)4266895
Eメール:national_mall@nps.gov
ウェブサイト:www.nps.gov/linc
交通:地下鉄Foggy Bottom駅
入場時間:毎日午前8時から午後11時45分まで 書店は午前8時30分から午後10時30分まで
入場:無料
米国連邦捜査局 Federal Bureau of Investigation
この建物の正式名称は、長きにわたりこの組織を率いた悪名高き長官にちなみ、J・エドガー・フーヴァーJ Edgar Hoover FBIビルです。この殺風景なコンクリートのビルに、米国連邦捜査局の本部がおかれており、ワシントンD.C.有数の観光名所となっています。1時間のガイドツアーでは、物質分析装置Material Analysis Unitや、指紋やDNA、弾道などのテストが行われる犯罪研究所などを回ります。数多くの押収された武器や、麻薬捜査で摘発された不法な薬物なども展示されています。また犯罪者との格闘の際の技術や、対情報活動に関する展示、テロリズム、捜査員養成、過去の有名な事件、FBIの ’10大重要指名手配者’ の顔写真なども見学できます。過去に、一般の見学者がこの顔写真を見て、犯人逮捕につながった例が2件ありました。ツアーの締めくくりには。特別捜査員Special Agentによる段ボール製の標的への射撃実演と、火器の安全使用に関する説明が行われます。内部の見学ツアーは、ただし現在のところビルの改装により休止されていますので、見学を希望する際は、あらかじめ電話で現状を確認してください。スパイに関する歴史に興味をお持ちでしたら、近接する、最近オープンした国際スパイ博物館もおすすめです。
住所:935 Pennsylvania Avenue, NW
電話:(202) 324 3447
ウェブサイト: www.fbi.gov
交通:地下鉄Federal Triangle駅
入場時間:月曜から金曜 午前8時45分から午後4時15分まで 入場はFBIツアーの参加者のみ。予約不要。ただしチケットを確保するには早くから並ぶ必要があります。ツアーは月曜から金曜の8時45分から午後2時30分まで開催されます(ただし現在は改装中のため休止中)
入場料:無料
国際スパイ博物館 International Spy Museum
ワシントンで最新の博物館は、国際スパイ博物館です。世界中から国際スパイ活動に関するあらゆる展示品が集められています。この博物館は長期にわたり計画され、CIA、FBI、KGBといった捜査・情報機関の元捜査員および米国トップクラスの情報活動の専門家の助言を得て完成しました。一般市民に向けてスパイ活動に関する知識を広め、それらが過去、そして今日果たしている役割を知らしめることを目的としています。インタラクティブな展示で、スパイ活動の歴史、史上有名なスパイ、また両世界大戦中のスパイ活動の展示では日本軍による真珠湾攻撃が警告されていながらも顧みられなかった様子などを見ることもできます。冷戦下での洗練されたスパイ技術、そして最近のスパイ活動の動向、21世紀の情報活動の挑戦などについても知ることができます。盗聴器や超小型カメラなどの機器や巧妙な変装技術のコーナー、また捜査、変装、暗号解読、脅威分析などに関するインタラクティブな展示コーナーなどもあり、盛りだくさんです。博物館内にはレストランやスパーをテーマにしたカフェ、ショップもあります。
住所: 800 F Street, NW
電話:(202) 393 7798、 (202) 432 7328 (Ticketmasterチケット予約購入)
ウェブサイト:www.spymuseum.org
交通:地下鉄Gallery Place/Chinatown、National Archives/Navy Memorial駅
入場時間:毎日午前10時から午後7時まで(4月から10月)、午前10時から午後5時まで(11月から3月) 最終入場時間の1時間後に閉館します。
入場料:大人13ドル、5歳から18歳までの子供10ドル、週末および休日は、チケットの予約購入をおすすめします。予約購入はTicketmaster(www.ticketmaster.com)で、インターネットまたは各オフィスで可能です。ただし手数料がかかります。
スミソニアン研究機構 Smithsonian Institution
世界有数の研究機関であるスミソニアン研究機構は、13の素晴らしい博物館、美術館、そして動物園を併設し、そのうち9つはナショナル・モールに面しています。この機構の基となったのは、イギリス人の科学者ジェームズ・スミスソンJames Smithsonで、跡継ぎがいないことから、遺言で彼の全財産を米国に寄付し、‘ワシントンに、スミソニアン研究機構の名称で、人類の知識を深め、普及するための施設を建設すること’を託しました。機構の最初の建物となったのは、ナショナル・モールに面した、’ザ・キャッスルThe Castle ‘と呼ばれる赤レンガの建物です。科学研究に関する施設や自然科学や芸術作品のコレクションを収容するため、モールに沿って建物が増築されました。今日では、ザ・キャッスルにはスミソニアン・インフォメーション・センターがあり、全博物館、美術館、動物園に関する情報を提供しています。博物館には、ほぼすべての分野にわたり、歴史的にも重要なコレクションが収められています。たとえば国立航空宇宙博物館には、実物大の航空機や宇宙飛行船が数多く展示され、なかにはライト兄弟の飛行機もあります。自然歴史博物館には、ホープ・ダイヤモンドや確認された最大のシロナガスクジラが展示されています。アメリカ歴史博物館には、セサミストリートなどでおなじみの、オリジナルのカーミット・ザ・フロッグKermit the Frogにも出会えます。その他、フリーア美術館、サックラー美術館、アフリカ美術館、アメリカン・インディアン博物館などがあり、また芸術産業館ビルでは特別展示を見ることができます。ハッシュホーン現代美術館や国立肖像画美術館、国立郵便博物館などが併設されています。
住所:Smithsonian Castle Visitor Center, 1000 Jefferson Drive, SW
電話:(202) 357 2700
ウェブサイト: www.si.edu
交通:地下鉄Smithsonian駅。ミュージアムバスが、モール沿いの各博物館間と市内を巡回しています。
入場時間:スミソニアン・キャッスル・ビジターセンターは毎日午前8時30分から午後5時30分まで。各博物館は毎日午前10時から午後5時30分まで。12月25日は休館です。
入場料:すべての博物館は無料です
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート National Gallery of Art
ナショナル・ギャラリーの威容は、西棟と東棟の二つの建物から成っています。北米で最も有名な美術館です。中世から20世紀の西洋絵画・彫刻のコレクションでは世界有数です。西棟から東棟の順路を歩けば、ヨーロッパ芸術の歴史を時系列に鑑賞することができます。古い建物は西棟で、噴水の向こうにドーム型の円形広間(ロトンダ)を持つ大理石の建物です。常設展示はほとんどここに収蔵されています。100を超えるギャラリーがあり、有名アーティストによる現代美術の傑作を国別に見ることができます。また、イタリア国外のものとしては最も素晴らしいといわれるルネッサンス期の作品のコレクションもあります。同様に印象派絵画のコレクションも有名です。東棟は新たに増築された超モダンな建築で、2つのガラス張りの三角形の造形で、20世紀の絵画及び彫刻が収蔵されています。ナショナル・ギャラリーの彫刻庭園は、美術館の外にある広大な庭園で、中央にある巨大な噴水と美術館の収蔵品である彫刻を見ることができます。
住所:National Mall between Third and Ninth Streets
電話:(202) 737 4215
ウェブサイト: www.nga.gov
交通:地下鉄Smithsonian駅又National Archives/Navy Memorialは駅
入場時間:月曜から土曜 午前11時から午後5時まで 日曜 午前11時から午後6時まで
入場料:無料
USホロコースト記念博物館 US Holocaust Memorial Museum
ワシントンで最も素晴らしく、同時に大きな波紋を投げかけるのが、USホロコースト記念博物館です。1933年から45年にかけて起こったナチス・ドイツによるユダヤ人迫害と虐殺を悼んで建てられました。常設展示は3フロアに分かれており、ナチスのポーランド占領、ホロコースト、そして戦争の影響及びユダヤ人キャンプの解放についてが、生存者たちがそれぞれの体験を語る感動的な映画とともに展示されています。ホール・オブ・リメンブランスHall of Remembranceは、静かな瞑想の空間で、犠牲者を悼むロウソクの灯に照らされています。展示は、ホロコーストの本質と規模とを、フィルムや音声、ユダヤ人犠牲者の遺品、写真、ナチスのプロパガンダなどを用いて生々しく描写しています。常設展示の画像による展示は、大きな動揺を引き起こし得ますので、11歳未満の子供の鑑賞はおすすめしません。館内の別のセクションには、'ダニエルの物語:子供たちを忘れないで’ という子供向けの展示もあります。
住所:100 Raoul Wallenberg Place, SW
電話:(202) 488 0400 、又は(800) 400 9373 (チケット予約)
ウェブサイト: www.ushmm.org
交通:地下鉄Smithsonian駅
入場時間:毎日 午前10時から午後5時30分まで
入場料:無料 ただし常設展示の見学には入場券が必要。予約が望ましい。TicketMasterのサイトからオンラインで購入可能(手数料は有料)。